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新資格「情報処理安全確保支援士」とは?

情報処理安全確保支援士(以下、「情安士」)の位置付けが発表されました。そこで、当資格についてこれまでに明らかになっていることについてまとめたいと思います。
*当記事の内容・画像は、IPAより公表された試験ワーキンググループ中間とりまとめ ~情報処理安全確保支援士制度~から引用しています。

続報〜2016/10/21に公表された続報はこちら〜

情報処理安全確保支援士とは

「日本再興戦略」改訂2015において、「サイバーセキュリティに従事する者の実践的な能力を適時適切に評価できる試験制度の充実を図る」ことが宣言されました。

ここから、経済産業省とIPAで検討が重ねられた結果、SC試験をベースとした新たな国家資格制度の創設が提言されました。

この提言を踏まえ、「情報処理の促進に関する法律(昭和四十五年五月二十二日法律 第九十号)」において、情報セキュリティ人材の国家資格として「情報処理安全確保支援士」を創設する法案が提出・成立しました。

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情報セキュリティスペシャリストとの違い

試験に関しては、情報セキュリティスペシャリストと同等になる見込みですが、合格後については、合格して終わりだった情報処理技術者試験とは、大きく異なります。
以下に主な違いを紹介します。

登録制

試験に合格するだけでは、情安士を名乗れません。
情報処理安全確保支援士となるには、所定の登録が必要になります。

登録事項

氏名、生年月日その他必要最低限の事項(登録番号、登録年月日、資格試験合格年月、講習受講日)については、登録必須となります。
登録事項公開の必須・任意などは下表のとおり整理されています。

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公開イメージ

登録事項が公開されるイメージに関しては、かなり具体的なものが公表されています。
普通に考えると、氏名などを公表する方は少数と思われますが、フリーランスの方や就職・転職活動されている方はアピールに活用できるかもしれません。

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更新制

変更点で最も特徴的(面倒になった😅)点が、この更新制です。
情安士であり続けるためには、定期的な講習を義務付けられます。
受講する必要がある講習は、次の2種類です。 

オンライン講習

オンライン形式の講習を、毎年6時間程度受講する必要があります。
自宅等でも受講も可能になる見込みです。

集合講習

3年おきに1日(6時間)の集合研修を受講する必要があります。
オンライン講習の習熟度確認テストや、グループディスカッションなどが予定されています。

 

これら講習の受講に当たっては、受講料及び参加費用が必要となることが見込まれています。
有資格者の質を担保するためとはいえ、維持に時間とコストがかかる資格設計になっています。

全体イメージ

登録・更新の全体的なイメージは、下図のとおり紹介されています。 

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試験について

既存の SC 試験は2016年10月(平成 28 年度秋期試験)の実施をもって終了し、支援士試験 として2017年4月(平成 29 年度春期試験)から実施される予定です。

おそらく、情報処理技術者試験と同日開催されることになるでしょう。

試験内容については、「SC試験をベース」にと明記されている(わざわざSC試験の構成図と併せて紹介している)ため、かなりSC試験に近いものと想定されます。

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試験免除について 

一定の条件を満たすと、情安士試験の全部又は一部が免除となります。
免除条件は、次の4パターンが挙げられています。

SC試験等に合格

SC試験等の合格者は、情安士制度開始から2年間、試験の全部が免除されます。
尚、SC試験等とは、以下の資格を指します。
(セキュアドが入っていることには賛否があるようでが。。)

  • 情報セキュリティスペシャリスト
  • テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)
  • 情報セキュリティアドミニストレータ

*ただし、試験合格から3年以上経過している場合には、登録後に速やかな講習受講が必要となる見込みです。

実務経験

国が指定しているポストで一定期間従事した方は、試験の全部が免除されます。

他の試験合格

相互認証している資格については、試験の全部又は一部が免除されます。
応用情報合格者が午前免除となる等が想定されます。

教育課程修了

指定の教育課程を修了した場合に、試験の一部が免除されます。

情安士を目指す方へ

支援士試験の受験手数料、登録手数料、更新に必要な講習などの詳細は、2016 年 10 月末を目途に決定される予定です。

試験内容はSC試験にかなり近いものと想定されますが、初回試験は予想がつきにくいものです。そのため、近いうちにセキュリティ分野の高度資格取得を考えている方は、情安士試験にチャレンジするよりは、平成28年度秋期試験でSC試験での合格を目指した方が良いでしょう。
*平成28年度秋期試験の申し込み期間は7/11〜8/19です。

関連情報

情報処理安全確保支援士虎の巻

以下のページで試験対策を紹介しています。

Twitter

以下のTwitterアカウント(@hpeo_sc)で、試験情報、過去問題などを配信しています。

情報処理の促進に関する法律(抜粋)

関連条文について、ポイントとなる部分のみ抜粋します。
第二十四条〜第二十八条などは、技術士にかなり近いものを感じます。

(情報処理安全確保支援士の資格)

第七条  情報処理安全確保支援士試験に合格した者その他これと同等以上の能力を有すると認められる者で、経済産業省令で定めるものは、情報処理安全確保支援士となる資格を有する。

(情報処理安全確保支援士試験)

第九条  情報処理安全確保支援士試験は、情報処理安全確保支援士として必要な知識及び技能について行う。

2  経済産業大臣は、経済産業省令で定めるところにより、経済産業省令で定める資格を有する者に対し、支援士試験の全部又は一部を免除することができる。

(登録)

第十五条  情報処理安全確保支援士となる資格を有する者が情報処理安全確保支援士となるには、情報処理安全確保支援士登録簿に、氏名、生年月日その他経済産業省令で定める事項の登録を受けなければならない。

(情報処理安全確保支援士登録証)

第十七条  経済産業大臣は、第十五条の登録をしたときは、申請者に同条に規定する事項を記載した情報処理安全確保支援士登録証を交付する。

(信用失墜行為の禁止)

第二十四条  情報処理安全確保支援士は、情報処理安全確保支援士の信用を傷つけるような行為をしてはならない。

(秘密保持義務)

第二十五条  情報処理安全確保支援士は、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た秘密を漏らし、又は盗用してはならない。情報処理安全確保支援士でなくなつた後においても、同様とする。

(受講義務)

第二十六条  情報処理安全確保支援士は、経済産業省令で定めるところにより、機構の行うサイバーセキュリティに関する講習を受けなければならない。

(名称の使用制限)

第二十七条  情報処理安全確保支援士でない者は、情報処理安全確保支援士という名称を使用してはならない。

続報〜2016/10/21に公表された続報はこちら〜