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PM 22春 午後Ⅰ 問3

問題

システム再構築に関する次の記述を読んで,設問1〜4に答えよ。

 A社は,通信事業者である。契約情報を管理している現行システムが,これまでの機能の追加・変更によって保守性が低下してきたので,システムを再構築することにした。新システムは,9か月後の4月1日にサービスを開始する。プロジェクトマネージャには,情報システム部のB課長が任命された。

 

〔データ作成に関する確認項目〕
 B課長は,新システムの業務機能の内容と,新システムのデータ作成に関して,利用部門で新システムへの対応をとりまとめるZ課長に確認した。データ作成に関して確認した項目を次に示す。

  • 現行システムのデータを新システムに適した形に変換した上で新システムに反映させる(以下,データ移行という)。変換は,移行プログラムによって行う。
  • データ移行の対象となるデータは,全体で200万件である。
  • 3月31日から4月1日にかけて行うデータ移行(以下,本番移行という)は, 利用部門へのサービス提供時間帯を避けて実施するので,6時間以内に終えな ければならないという制約がある。

 B課長は,現時点では本番移行を6時間以内に実現できるかどうかの確証がなく,この点がリスクになると考えた。

 

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出題趣旨

 システムの再構築では,新しく構築するシステムに,従来利用してきたシステムから,データを移行して用いることが多い。移行するデータを正しく作り上げ,移行の作業を定められた時間内で確実に実施できるよう,プロジェクトマネージャ(PM)は移行計画を策定して,この計画に基づいて移行作業を進める必要がある。
 本問では,制約の下でのデータ移行計画の作成,関連する作業との連携,新たに発生する課題への対応に関して,PMとしての実践的な能力を問う。

採点講評

 問3では,システムの再構築における,データ移行について出題した。
 設問1⑵では,本番移行の実現性を評価する作業について問うたが,一部に作業の目的を解答したものが見られた。問われている内容を正しく理解してほしい。
 設問3⑴では,総合テストにおいてデータ移行で作成したデータを使用して,テストデータを充実させることによって,サービス開始後に安定したサービスを提供できると考えた理由を問うた。データ移行の品質向上を解答したものが見受けられたが,テストデータを充実させることに起因する理由を解答してほしかった。
 設問4⑵では,対策案の検討を行っている時期が,移行総合テストの終盤であることから,検証を早期に完了させることが望ましい。そのため,解答に当たっては,その状況に適した内容を記述してほしかった。