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PM 22春 午後Ⅰ 問4

問題

請負契約の見積りに関する次の記述を読んで,設問1〜4に答えよ。

 電機メーカN社は,市場競争力を強化するためにカーナビゲーションシステムの大幅なモデルチェンジを行うことにした。これまでのモデルチェンジと同様に,今回もP社を中心とするソフトウェア会社の協力を得て,既存のソフトウェア資産に追加・変更を行う方法で開発している。N社と各ソフトウェア会社は,外部設計と総合テストについては委任契約を,内部設計から結合テストまでは請負契約を締結することにしている。P社のプロジェクトマネージャは,Q課長である。開発は順調に進んでいて,現在は8週間の工期であった外部設計が,完了間近となっている。

 

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出題趣旨

 プロジェクトマネージャ(PM)は,請負契約の締結に先立ち,システム及びプロジェクトのスコープを明確にし,様々な外部の変動要因によるリスクを勘案して,コスト及び工期を見積もり,ステークホルダと合意することが求められる。
 本問では,組込みシステム開発の請負契約を題材に,PMとしてのコスト及び工期の見積りと,契約におけるリスク管理に関する実践的な能力を問う。

採点講評

 問4では,組込みシステム開発の請負契約における見積りやリスク対策について出題した。コスト,工期の見積りの基本や,契約における前提条件の変更の取扱い,リスク対応については,おおむね正しく理解されていた。
 設問2⑵では,外部リスクが現実化する予兆の早期検知について問うたが,“テスト計画の参考にする”,“結合テストの収束を見極める”など,時系列の欠陥発生状況の一般的な活用を記述した解答が目立った。解答に当たっては,本文の状況に適した内容になっているか,もう一歩踏み込んで考えてほしかった。
 設問3⑵では,仕様上の未確定事項が残っている要件を請負契約の中に含める際に,どのような前提条件を設定しておくことが必要かを問うたが,前提条件の変更が発生した時に,変更による差異の量を明確にできない解答が多く見られた。契約交渉の場で説得力のある前提条件を解答してほしかった。