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PM 23特 午後Ⅱ 問1

問題

システム開発プロジェクトにおけるコストのマネジメントについて

 プロジェクトマネージャ(PM)には,プロジェクトの予算を作成し,これを守ることが求められる。そのためには,予算の基となるコスト見積りの精度を高めるとともに,予算に沿ってプロジェクトを遂行することが必要となる。
 プロジェクトのコストは開発要員にかかわるコスト,開発環境にかかわるコストなど多くの要素から構成される。PMは,コストの各構成要素についてコスト見積りを行い,予算を作成する。その場合,例えば,開発要員にかかわるコストについては,過去の類似プロジェクトから類推したり,生産性の基準値をプロジェクトの特徴を踏まえて修正して利用したりするなど,コスト見積りの精度を高めるための工夫を行う。また,収集できるコスト情報の精度が低い場合には予算に幅をもたせたり,リスク管理の観点から予備費を設定したりするなどの考慮も重要である。
 一方,プロジェクトの遂行中において,PMは,完了時のコストが予算の範囲に収まるように管理する必要がある。そのためには,各アクティビティの完了に要した実コストと予算を比較するなど,コスト差異を把握するための仕組みを確立することが重要である。差異を把握した場合には,その原因と影響度合いを分析し,プロジェクトの完了時のコストを予測する。予算超過が予想されるときには,例えば,生産性の改善策を実施し,状況によっては,委託者や利用部門とプロジェクトのスコープの調整を行うなどの対策をとることも検討し,予算超過を防がなくてはならない。
 あなたの経験と考えに基づいて,設問ア〜ウに従って論述せよ。

 

設問ア

 あなたが携わったシステム開発プロジェクトの特徴,及びプロジェクトにおけるコストの構成とその特徴について,800字以内で述べよ。

設問イ

 設問アで述べたプロジェクトにおけるコスト見積りの方法とコスト見積りの精度を高めるための工夫,及び予算の作成に当たって特に考慮したことについて,800字以上1,600字以内で具体的に述べよ。

設問ウ

 設問アで述べたプロジェクトの遂行中におけるコスト差異を把握するための仕組み,及び差異を把握した場合にとったプロジェクトの予算超過を防ぐための対策について,600字以上1,200字以内で具体的に述べよ。

 

IPA公開情報

出題趣旨

 プロジェクトマネージャ(PM)には,コスト見積りに基づいてプロジェクトの予算を作成し,予算に沿ってプロジェクトを遂行することが求められる。
 本問は,コスト見積りの方法とコスト見積りの精度を高めるための工夫,予算作成上の考慮点,プロジェクトの遂行中にコスト差異を把握するための仕組み,及びプロジェクトの完了時のコストが予算を超過することが予想される場合の対策について,具体的に論述することを求めている。論述を通じて,PMとして有すべきプロジェクトにおけるコストのマネジメントに関する知識,実践能力などを評価する。

採点講評

 コスト見積りの方法,コスト見積りの精度を高めるための工夫,コスト差異を把握するための仕組みについては具体的な記述が多かった。しかし,予算超過を防ぐための対策については,コスト差異を把握した状況を踏まえた具体的な対策の記述を期待したが,記述内容が一般的な論述も見られた。