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情報処理技術者試験ナビ

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PM 24春 午後Ⅰ 問3

問題

EVMによるプロジェクト管理に関する次の記述を読んで,設問1〜4に答えよ。

 L社は,中堅の製造業である。最近のインターネット取引の増加に対応するために,販売管理システムを再構築することにした。販売管理システムは,営業部と情報システム部が協力して開発を行い,プロジェクトマネージャは情報システム部のM課長が担当する。開発期間は1年間とし,翌年の4月1日から稼働開始することを経営会議で決定した。
 これまでのL社のシステム開発プロジェクトでは,当初目標とした稼働開始日から大幅に遅延して稼働する例が繰り返されていた。このため,経営層からは,“今回の販売管理システム開発プロジェクトにおいては,プロジェクト管理を徹底すること。特に,プロジェクトの完了予定日が,目標とする稼働開始日に対して遅れていないことを常に確認してプロジェクトを遂行し,目標とする稼働開始日を厳守するように”との指示が出されている。

 

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出題趣旨

 プロジェクトマネージャ(PM)は,プロジェクトの遂行に当たって,プロジェクト管理の方針を明確に定め,それが確実に実施できることを確認した上でプロジェクトに適用し,プロジェクトを適切に管理することが求められる。
 本問では,プロジェクト管理の基礎能力として,EVM(EarnedValueManagement)に関する基本的な知識を問うとともに,その前提である,WBSの作り方や実績集計の必要要件などに対する理解度を確認し,PMとしてのプロジェクト管理の実務能力を問う。

採点講評

 問3では,プロジェクト管理の基礎能力として,EVM(EarnedValueManagement)に関する基本的な知識,及びその前提である,WBS(WorkBreakdownStructure)の作り方について出題した。正答率は高かった。
 設問2⑴では,“作業を漏れなく,重複なく洗い出すため”というWBSそのものの特性を答えた解答が多かった。EVMはWBSのワークパッケージ(WP)ごとにコストとスケジュールを積み上げて計画を設定し,WPごとに実績と計画を対比して管理することが前提で,そのためにWBSの策定が不可欠となっていることを理解してもらいたい。
 設問2⑵では,“進捗管理”という個別の管理項目を解答する例が見られた。プロジェクトの管理に関する全ての作業を,プロジェクト管理として,WBSのレベル1の項目として設定することが,WBSがプロジェクト作業全体を網羅する上で重要な考え方であることを理解してもらいたい。
 設問4⑵の帳票チームに対する指示として,“要員管理”,“着任時期の管理”などと誤って解答した受験者が多かった。追加要員がいても,WPが予定どおり完了し,その総時間が予定範囲内に収まれば,WPが完了した時点でSPI,CPIに影響しないということを理解してもらいたい。