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情報処理技術者試験ナビ

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PM 24春 午後Ⅰ 問4

問題

組込みシステム開発の結合テスト計画に関する次の記述を読んで,設問1〜3に答えよ。

 電機メーカのJ社は,スマートフォン市場でのシェア拡大のために,新製品の開発を進めている。新製品には,スマートフォンの基本機能を備えたOSを採用し,J社が独自に開発したアプリケーションプログラムを搭載する。
 開発プロジェクトのプロジェクトマネージャには,ソフトウェア開発部門のK課長が任命されている。アプリケーションプログラムの開発は,機能別に編成された開発チームが担当する。結合テスト以降のテストは,専任のテストチムが担当する。
 アプリケーションプログラムの開発は,現在,プログラム製造・単体テストが始まったところであり,K課長は結合テスト計画の作成に着手した。結合テストでは,実機を用いて,各機能を連携させてテストを行う。結合テストの障害管理票の基本的な処理フローを,図1に示す。障害の改修完了予定日は,開発チームが障害解析を完了した時点で設定する。当初設定した改修完了予定日に改修が間に合わない場合,当該開発チームは他チームに,改修完了予定日の見直しを通知する。

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IPA公開情報

出題趣旨

 プロジェクトマネージャ(PM)は,プロジェクトの状態を示す正しいデータを収集し,内容を適切に把握しながら,計画の実行に支障を来す兆しや現象がないかを監視する必要がある。そのために,プロジェクトの特性に合ったデータ,メトリクスの選定が重要である。
 本問では,組込みシステム開発の結合テスト計画を題材に,データ,メトリクスの活用について,PMとしての実践的な能力を問う。

採点講評

 問4では,組込みシステム開発における結合テスト計画について出題した。プロジェクトの状態を適切に把握するためのデータ,メトリクスの基本は,おおむね正しく理解されていた。
 設問2⑶では,工程完了期日に遅れてしまうおそれがある開発チームが発生したときに,プロジェクトとして何を最優先するかを問うたが,“工程完了期日を守る”という誤った解答が多かった。設問で求めていた,工程完了期日に遅れてしまうおそれが明らかになったとき,具体的に最優先で実施すべきことを,踏み込んで解答してほしかった。
 設問3では,具体的なメトリクスの名称やその計算式,データの読取り方を問うたが,“累積の障害摘出数”の意図で“障害摘出数”を,また“工数”の意図で“時間”を用いたのではないかと推測される解答が多かった。データやメトリクスの活用において単位を誤ると,プロジェクトの状況を見誤ることにもつながる。
 適切な単位や計算式を用いてデータを収集し,評価する能力を身に付けてほしい。
 なお,進捗や遵守など,PMとして日常的に用いる言葉の誤字が非常に多かった。今後の改善を期待する。