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PM 25春 午後Ⅰ 問2

問題

プロジェクト計画の策定に関する次の記述を読んで,設問1〜3に答えよ。

 通信事業者のC社は様々な事業分野へ進出し,急速に事業規模を拡大している。その結果,経営状況を全社横断的に把握するシステムを整備することが経営課題となっていた。そこで,経営状況をモニタリングし,迅速な意思決定を支援するシステム(以下,モニタリングシステムという)を開発することにした。
 C社でシステム化を行う場合は,各事業部が個別システム化計画を策定し,システム部がそれらを取りまとめて,次年度の全社のシステム化計画と予算を経営会議に申請するという流れとなっている。経営会議で承認された次年度予算は各事業部に配分され,各事業部は予算に沿って,個別システムの開発を,情報子会社のR社に委託することになっている。
 モニタリングシステムの個別システム化計画書(以下,計画書という)は経営管理部が策定し,次年度予算の承認を受けて,4月からプロジェクトを開始することにした。C社のモニタリングシステム開発の責任者は経営管理部のD部長,開発側のプロジェクトマネージャ(PM)はR社のS課長である。

 

IPA公開情報

出題趣旨

 利用部門が策定したシステム化計画について,プロジェクトマネージャ(PM)には,与えられた個別システム化計画書を分析し,リスクを洗い出し,関連する情報を適切に収集し,利用部門と適切なコミュニケーションを取って,プロジェクト計画を作成することが求められる。
 本問では,プロジェクトの実行計画策定を題材に,リスクマネジメントの能力,ステークホルダとのコミュニケーションの進め方に関する能力,スケジュール管理の実務能力など,PMとしての基本的な能力を評価する。

採点講評

 問2では,リスクマネジメント,ステークホルダマネジメント,コミュニケーションマネジメントの実務的な側面について出題した。ステークホルダを特定する設問や,対応すべき課題を特定する設問に対する正答率は高かった。
 設問2⑴では,最終利用者である経営会議メンバにビジネス上の視点で確認したいことを解答してほしかったが,システム仕様上で確認したいことを述べた解答が目立った。この情報システムは経営の要望を実現することが目的であることを意識してほしかった。
 設問3⑵では,年間予算や要員計画が既に確定している中で,優先的な開発プロジェクトをどのように進めるかという実務能力を問う設問であった。予算や要員の裏づけを考慮せず,単に要員を出すという解答が多く見られた。業務を進める上で,予算や要員の裏づけを確認することの重要性を認識してほしかった。
 設問3⑶では,設問の観点からリスクを具体的に解答することを求めた。しかしながら,問題文の状況設定をそのまま転記した解答や,一般論での解答,リスク源とリスクの関係が不明確な解答が多く見られた。リスクの原因となる事象とそれが管理項目にどのように影響するかを意識して対応する習慣を身に付けてほしい。