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情報処理技術者試験ナビ

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PM 26春 午後Ⅰ 問1

問題

人材管理システムの構築に関する次の記述を読んで,設問1〜4に答えよ。

 J社は建設業である。来年4月1日に職能資格制度を改定することが決まっている。その改定に間に合うように,新たに人材管理システム(以下,新人材管理システムという)を構築するプロジェクト(以下,新人材管理プロジェクトという)を立ち上げることにした。新人材管理システムは,現状の業務上の問題点を解決するために,既存の社員情報システム,業務経歴システム及び研修管理システムを統合し,社員の業務経歴やスキルに関する情報を一元管理することを目的としている。
 新人材管理システムのシステム化計画は,人事部が策定して,経営会議へ上程した。経営会議では,計画を承認するとともに,“営業活動にも貢献できる人材管理システムとするよう,営業部門の要求も取り込むように。”との指示があった。
 新人材管理プロジェクトのプロジェクトマネージャ(PM)には,情報システム部のK氏が任命された。職能資格制度の改定に合わせて,来年4月1日からの稼働開始が制約条件となっている。スケジュールを図1に示す。

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IPA公開情報

出題趣旨

 プロジェクトマネージャ(PM)は,システム開発プロジェクトにおいて,ステークホルダを適切に認識し,その要求事項を把握し,計画に反映していく必要がある。
 本問では,ステークホルダの様々な要求を洗い出し,時間の制約の中で,どのように全体のスコープを定義していくかを問うことで,プロジェクトマネジメントの実務的な能力を評価する。また,人材情報を扱うシステム特有のリスク対応として,個人情報の取扱いに関する知識を問うことで,リスクマネジメントの実務能力を評価する。

採点講評

 問1では,人材管理システムの構築を例にとり,複数のステークホルダの様々な要求に対し,どのように応えるか,全体のスコープをどのように定義していくかなどについて出題した。全体的に正答率は高かった。
 設問1では,ステークホルダの要求の背後にある問題点を理解し,その影響度から要求の優先順位を把握する点を解答してほしかったが,単に“要求を整理するため”という表面的な解答が多かった。また,要求と要件を混同している解答も多かった。
 設問3⑵では,人事部,営業部門の要求がともに人材情報を迅速に把握したいという点で一致していることを理解し,具体的に説明してほしかった。プロジェクトマネージャ(PM)は,ステークホルダの要求に対してどのように応えるか説明し,理解を得て協力してもらうことが大切であることに留意し,常に,具体的,論理的に説明する習慣を身に付けてほしい。