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情報処理技術者試験ナビ

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PM 27春 午後Ⅰ 問3

問題

システムの再構築に関する次の記述を読んで,設問1〜4に答えよ。

 金融機関のA社は,事務センタ内の業務運用の効率向上を図る一環として,現在稼働している事務センタ内の事務のサポートシステム(以下,現システムという)を更改し,新システムを構築することにした。プロジェクトマネージャにはシステム部のB課長が任命された。スケジュールは図1のとおり,今年の3月末に現システムの仕様を凍結した上で,12月末までにデータ移行を終え,来年1月から3か月間の並行運用を行った後,来年4月から稼働を開始する予定である。

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IPA公開情報

出題趣旨

 プロジェクトマネージャ(PM)には,プロジェクトの実行段階でやむを得ない事情によってスコープの変更への対応が必要になる場合がある。そのような場合でも,PMは,スコープの変更に対応した上で,プロジェクトの目標を確実に達成できるように配慮することが重要である。
 本問では,スコープの変更への対応が必要となった事例を題材に,スコープの変更に当たってプロジェクトの目標の達成を図りつつ,前提条件及び制約事項についてステークホルダとの調整を的確に行った上で,プロジェクト計画の変更の検討を行うこと,スコープの変更に伴うリスクを漏れなく洗い出しその対策を講じること,さらにスコープの変更が必要になった原因に着目し再発防止に努めることなどの,PMとして的確に対応するための実践的な能力を問う。

採点講評

 問3では,スコープの変更への対応が必要になった場合の,ステークホルダとの調整,リスクの洗い出し,プロジェクト計画の見直しなどについて出題した。全体として,正答率は高かった。
 設問1⑵では,スコープの変更が必要になったのは,社内の開発標準の記述が不足していたからであるということに着目し,再発防止の観点から出題した。プロジェクトマネージャは目先の問題に対処するだけでなく,どうすれば,このような問題が起きなかったのかということまで考えて行動する必要があるということをよく理解してほしい。
 設問4⑵では,スコープの変更内容に関するウォークスルーの再実施と並行運用への影響について問うた。ステークホルダとの認識の相違があった場合に想定されるリスクを踏まえて,並行運用で起き得る混乱について解答してほしかったが,混乱の内容ではなく,“初回のウォークスルーからの変更点に関する認識の相違”といった,認識相違の内容を説明する解答が目立った。