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PM 28春 午後Ⅰ 問2 設問1

問題

〔前回開発の問題を踏まえた改善〕
 Q課長は,前回開発の問題を次のように整理した。

  • A社システム部は,現場部門から提示された要求事項を,そのまま一覧にしてP社に提示していた。そこに記載された要求事項は,“何をどのように追加・変更するか”は書かれているものの,断片的な情報であることが多く,業務上の目的や,背景,意図などはほとんど書かれていなかった。また,要求事項の漏れや考慮不足が後工程で見つかることもあった。
  • P社は,A社システム部から一覧にして提示された要求事項を,そのまま追加開発のインプットとしており,要求事項のレビューをほとんど実施していなかった。
  • 要求事項一覧で使用されていた業務用語は,用語の定義が不明確で,複数の解釈が可能なものもあった。そのような場合に,A社とP社の解釈が違っていると, その違いは現場部門による受入テストまで検出できず,大きな手戻りとなった。
  • 現場部門が,複数の要求事項から自明なので当然対応されるはず,と考えて,要求事項一覧に明示されていない要求事項もあった。しかし,その認識はA社システム部にもP社にもなかったので,現場部門による受入テストで,“このままでは 業務には適さない”と評価され,大きな手戻りとなった。
  • 要求事項からP社としては他システムへの影響が容易に想定できるはずだと思わ れた事項が,連携先の他システム担当者の想定から漏れていて,他システムとの 連携確認テストで問題が判明し,大きな手戻りとなった。

 ヒアリングによると,過去の追加開発でも上記の前回開発の問題と同様な事象が発生しているとのことだった。
 Q課長は,図1に示す前回開発における要求事項の解釈に関わる過程で,(i)と(ii)の過程に問題がある,と考えた。

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 Q課長はまず,①A社システム部が提示する要求事項一覧に関する基本的な責任の所在について,A社システム部と話し合い,合意を得た。その上で,次の⑴〜⑸のプロセスで要求事項のレビューを行うことを提案した。

⑴ P社は,要求事項一覧に記載された内容について,A社システム部に別の観点 や表現で問い返したり,疑問点を質問したりして,要求事項の解釈にA社と違 いがないことを確認する。
⑵ P社は,解釈した要求事項について,“なぜ追加・変更するのか”,“何のために 追加・変更するのか”という質問を励行する。A社システム部はその質問を契機として,提示した要求事項が実現したい内容と合っているかどうかを現場部門に確認し,必要であれば実現したい内容に合わせて要求事項の見直しを行う。
⑶ P社は,解釈した要求事項を図表に整理して,要求事項としての漏れや考慮不足がないかどうかを整理する。また,要求事項から導かれる,利用者や他システムへの影響について整理する。A社システム部はその情報を基に,必要であれば実現したい内容と合わせて要求事項の見直しを行う。
⑷ 上記のプロセスを経て完成度を高めた要求事項一覧に対し,P社はその要求事項をブレークダウンした要件定義書を作成する。A社システム部は,要件定義書をレビューし,要求事項一覧の内容が正しくP社に解釈されていることを確認す る。
⑸ A社システム部は,要求事項一覧と要件定義書の必要な範囲について,現場部 門や他システム担当者とレビューし,要求事項が実現したい内容と合っているこ と,他システムへの影響が想定されていることを確認する。A社システム部はこの提案を受け入れた。

設問1

〔前回開発の問題を踏まえた改善〕について,⑴〜⑶に答えよ。

図1中の  a  に入れる適切な字句を15字以内で答えよ。

本文中の下線①で,Q課長が得た合意の内容は何か。35字以内で述べよ。

本文中の⑴〜⑸のプロセスを,図1に示す(i)の過程の問題を解決するためのものと,(ii)の過程の問題を解決するためのものとに分類したとき,前者に該当するものを全て答えよ。なお,両方に該当するものは,解答に含めるものとする。

 

解答例・解説

設問1

P 社が解釈した要求事項

XXX

要求事項一覧を定義するのは,A 社システム部の責任であること

XXX

⑵,⑶,⑸

XXX