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PM 28春 午後Ⅱ 問1

問題

他の情報システムの成果物を再利用した情報システムの構築について

 情報システムを構築する際,他の情報システムの設計書,プログラムなどの成果物を部分的又は全面的に再利用することがある。この場合,品質の確保,コストの低減,開発期間の短縮などの効果が期待できる一方で,再利用する成果物の状況に応じた適切な対策を講じることをあらかじめ計画しておかないと,有効利用することが難しくなり,期待どおりの効果が得られないことがある。プロジェクトマネージヤ(PM)は,成果物の有効利用を図る上での課題を洗い出し,プロジェクト計画に適切な対策を織り込む必要がある。
 そのためには,PMは,再利用を予定している成果物の状況を,例えば,次のような点に着目して分析し,情報システムの構築への影響を確認しておくことが重要である。

  • 成果物の構成管理が適切に行われ,容易に再利用できる状態になっているか。
  • 本稼働後の保守効率の観点から,成果物を見直す必要がないか。
  • 成果物を再利用するに当たって,成果物の管理元の支援が受けられるか。

 成果物の有効利用を図る上での課題が見つかったときには,有効利用に支障を来さないようにするための対策を検討する。これらの結果を基に,成果物の再利用の範囲を特定した上で,再利用の方法,期待する効果などを明確にし,成果物の再利用の方針として取りまとめ,プロジェクト計画に反映する。
 あなたの経験と考えに基づいて,設問ア〜ウに従って論述せよ。

 

設問ア

 あなたが携わった情報システム構築プロジェクトにおけるプロジェクトの特徴,並びに他の情報システムの成果物を再利用した際の再利用の範囲・方法,及びその決定理由について,800字以内で述べよ。

設問イ

 設問アで述べた成果物の再利用に関し,期待した効果,有効利用を図る上での課題と対策,及び対策の実施状況について,特に工夫をした点を含めて,800字以上1,600字以内で具体的に述べよ。

設問ウ

 設問イで述べた期待した効果の実現状況と評価,及び今後の改善点について,600字以上1,200字以内で具体的に述べよ。

 

IPA公開情報

出題趣旨

 プロジェクトマネージャ(PM)は,他の情報システムの成果物を部分的又は全面的に再利用する際は,期待どおりの効果が得られるように,成果物の有効利用を図る上での課題を的確に捉え,プロジェクト計画に適切な対策を織り込む必要がある。
 本問は,他の情報システムの成果物を再利用して情報システムを構築するプロジェクトにおける,成果物の状況の分析,再利用に当たっての方針の策定などについて,具体的に論述することを求めている。論述を通じて,PM として有すべき成果物の再利用に関する知識,経験,実践能力などを評価する。

採点講評

 再利用する成果物の状況の分析,再利用に当たっての方針の策定などについて,具体的に論述できているものが多かった。一方,設問が求めたのは,期待どおりの効果が得られるように,成果物の有効利用を図る上での課題を的確に捉え,プロジェクト計画に適切な対策を織り込むことであったが,問題が起きた後の対応に関する論述や,再利用に伴 う修正作業の内容に関する論述など,プロジェクト管理の視点に基づくPMの対応としては不十分な論述も見られた。